わたしたち日本人の日常の言動が、外国人から見ると”変な感じ”???――日本語を流暢に話す、少ししか話せない人など韓国、アメリカ、中国、ロシア、セルビアの5カ国出身のゲストを招いて、日本人の生活についての驚きや奇異感についてトークし合う「外国文化に親しむサロン」“ここが変だよ日本人”をテーマに、研修部会主催で2月10日、まなびぃプラザ会議室で開かれました。
 5人のゲストが基調スピーチ。日本で生活していて奇異に感じたり、母国では考えられない習慣など話題は多岐にわたりました。要旨を紹介します。
◎金 英美さん(キム ヨンミ、韓国、千葉大学大学院生)
 来日前、テレビで日本のドラマを見て、子どもが親に対する荒い言葉遣いに驚いた。韓国では親に対して「うるさい」などとは決して言わない。父親は絶対的な存在で口応えはしない。親に向かって汚い言葉を遣っているのを聞くと嫌悪感を感じる。
 また、一人暮らしでも家に帰ったとき「ただいま」というのはおかしい。ゴミの分別は韓国の方が厳しい。
◎Chris Millsさん(アメリカ人、鎌ケ谷市の小学校の英語教師)
 アメリカの学校との違いについて、日本の先生も生徒もTシャツなど、服装がカジュアル過ぎる。高校生が外でも制服を着ているのにびっくり。アメリカでは教員は個別に部屋があるが、日本は全教員が一部屋に机を並べている。教室の掃除も子どもたちがする。アメリカでは用務員がしている。
 インフルエンザで学級閉鎖があるとは考えられなかった。大勢の人がマスクをしているのを見ると、変な感じだ。またテレビについて、食べ物やバラエティばかり、CMで女性がアルコールを飲むシーンがよくあるがアメリカではない。
◎成雅敏さん(チェン ヤミン、カナダ国籍中国人) 
 日本の大学でも学び在日通算20年になる成さん、東日本大震災のときに、何も事件が起こらないなど日本人の心の優しさには感動している。政治がしっかりすれば、日本は世界一でしょう。
 理解できない日本人の生活習慣として、結婚式とお葬式に黒い服を付ける。家族全員が溜めた湯で風呂に入るのは信じられない。曖昧な言い方が多い。お辞儀をするといつ止まるか分らない。
◎ベーレゾフスカヤ・ナタリアさん(ロシア)
 ロシアにいたとき、日本は変な国だと思っていたが、日本に長くなったいま、ロシアの方が変に見えてきた。
 日本は「人の間」が近い。やたらと「お辞儀」が多いのには閉口するが、ロシアに戻ると、日本流のよさが良く分かるようになった。日本人は忙し過ぎる。家も寝るだけのイメージがある。“忙しいので”は便利な口実で、何かを断るときには私も使っている。
 女性専用電車は素晴らしいアイディアだが、ロシアは3対1で女性が多く、男性専用電車になりそう。
◎ニコリッチ細中ネーナさん(セルビア)
 大学講師も務める元気なスーパーレディーのネーナさん。ズバリ日本人には耳の痛い鋭い指摘。
 日本人は以心伝心で理解しあうというか、意見を言うと攻撃していると取られてしまう。事実、真実を知りたいから議論をするのに、学会でさえも議論がない。それと、アジア人に対する態度と、ヨーロッパ人に対する態度が極端に違うのは納得できない。
 大学生は就活が長期にわたるせいか勉強していない。夫婦で互いにパパ、ママと呼び合うのは変、曖昧な言葉や態度には不快になることもある。
 また「日本人は清潔好きな人種である」ことは認めるものの、自分ではその必要性を感じていない。
●外国人から見た日本人の良さと誇るべきもの
 
優しさと強さ、カラテ・武道の伝統

 基調スピーチの後は質問タイムに移り、@母国の主な宗教、皆さんから見た日本人の宗教観A日本人が誇っていいもの――など質問がありました。
 @1については、各ゲストから自国の歴史に沿った宗教の変遷などの話がありました。逆にゲストから「どうして日本の僧侶は結婚が許されるのか」と質問されましたが誰も答えられませんでした。
 Aについては、ゲストから武道の精神、歌舞伎、優しさと強さ、電車路線の多さ、伝統を守ることなどが出た。
 続いて、ゲストを囲んでのフリートーキングの時間となり、3つの大きな人の輪ができ、話はいつまでも尽きませんでした。