「交流」を通して「共生理解」を学ぶ


【研修部会主催・外国文化に親しむサロン】--私のお国自慢


 アメリカ、中国、韓国、セルビア、ロシアの5か国出身のゲストを招き、
基調スピーチに「お国自慢」を話していただき、ティータイム交歓会やディスカッションを楽しみました。

  鎌ケ谷市では、多文化共生の市民社会を目指しています。
それにはまず「他国の生活文化を少しは知る」ことも、外国人との共生には必要なことでしょう。
今回の研修部会主催によるイベントは、
5か国のゲストの皆さんから、「私のお国自慢話」を生で聞いて知ることで、
まさに「交流」と「共生理解」を満たす時機を得たものでした。


*ゲストの皆さん、左から
*セルビア人・ニコリッチ細中ネーナさん
*韓国人・金 亨鎖(キム ヒョンジン)さん
*ロシア人・ベーレゾフスカヤ・ナタリアさん
*アメリカ人・トッド・クラブツリーさん
*カナダ国籍の中国人・成 雅敏(チェン ヤミン)さん

   
★「遊ぶ気持ちを大事にしている」

 セルビア人の神田外語大学講師ニコリッチ細中ネーナさん「自分の国がベストだとは思っているが、国民性が強すぎて、内戦など多く大変でした。私は子どものときから国を出て、色々な国へ行きました。そのお蔭もあって、グローバルな人間になったのだと思います」とご自身のことを紹介してくれました。。
 その上で「セルビアでは仕事がなく生活が大変。でも人々は前向きに生きています。何がなくても大丈夫だという気持ちです。遊ぶ気持ちを大事にしていて、スポーツ施設は少なくても半端ではなく強いです。オリンピックでバレーは金メダルを取っています。サッカーも世界レベル。中でも水球はプールが6箇所しかないが世界のトップだ」とスポーツ大国であるとしました。
 あいさつは「いつも冗談から始まります。決まって3回のキス。国民性として細かいことは気にせず、時間を守らなかったりしますが『文化の教え方』としては『明るく考え方がグローバルに』です」とセルビア人気質を中心に話しました。


★「年上の人をいたわる国

 日本留学の経験もある韓国人の金 亨鎖(キム ヒョンジン)さんは鎌ケ谷で農業を営んでいます。はじめに日本の文化に「戸惑うこともある」と前置きして、「韓国では身内ばかりでなく、他人でも年寄りをとても大事にします。荷物は若者が持つのが当たり前です。若者が電車で座って寝ていたら、年寄りに頭を叩かれる」と韓国では年上の人をいたわることが身に付いていると話しました。
 また子どもの教育について「とても熱心で、幼稚園から英語教育を行っているところもあり、進学率が高い」ということです。そして韓国では「世代数を尊び、同じ血族では結婚できない」など、自分の「姓」を絶やさない氏姓一族の血縁社会を紹介しました。


★「自慢は文学と音楽
としたいが……」

  ロシア人の翻訳家ベーレゾフスカヤ・ナタリアさんはロシアの民族衣装のエプロン姿で登場。ロシア人には料理上手が多いと言うお話で始まりました。
 「ロシアは寒いので貯蔵の利く根菜類料理が多い。中でもジャガイモ料理は多く
100種類以上もあります。ボルシチを中心にしたパンの食文化の国で、パーティ―が多いです。マトリョーシカという人形の蓋を開けると、その中からだんだんと小さな人形が現れてくる置物も知られています」と紹介しました。語尾のシカ、チカというのは可愛さを表す言い方だそうです。
 そして何と言っても寒い国として、「ロシア人は忍耐強く一番、寒さに耐えられる人がいる国です。ヤクート共和国では、何しろ40℃の暑い地域から、マイナス60℃の地帯まで、温度差100度もある国です。そんなところに住んでいる人がいるんですから」とロシア人の我慢強い特質を話しました。
そこではマンモスの化石が無数に埋まっていて、掘り出すことがビジネスにもなっているという。
 「ロシアの自慢は文学と音楽と言いたいが」日本人の方が詳しく知っている。「チャイコフスキーは日本の文化になっている」みたいだという。トルストイもドストエフスキーも厚い本は面倒で読まない。「簡略本で済ましている」と話しました。
  
現代ロシア人は、問題解決に熱意をなくしているとも話し大国の悩みを紹介しました

 流暢な日本語に聞き入る市民参加者――基調スピーチは5人のゲスト全員が日本語で話しました。「共生社会の双方向性」ということで言えば、居住する外国人が日本語を話すことは、外国人による共生社会の第一歩ですね。話す日本語の流暢さには感心させられました。


   ◆「わがケンタッキーの自然賛歌」

 アメリカ人の語学学校講師Todd Crabtree(トッド・クラブツリー)さんは、出身のケンタッキー州の自慢話です。「何と言っても、森や山や湖などの自然が素晴らしい。そして釣り好きが多いです。海がないので川釣りになる。釣れる魚は鯉が多いですね。日本の鯉より丸くて太っています。またケンタッキーと言えばフライドチキンで、ケンタッキーのホテルの出店から始まり世界へ広がった。タコスも知られているが、なんといっても、バーボン・ウィスキーの名産地として知られている」と話しました。
 世界最高峰と言われる5月第一土曜日に行われるケンタッキー・ダービーの話。ケンタッキー出身の有名人を紹介したときには、参加者からどよめきが起こりました。
 それは第16代大統領のエイブラハム・リンカーンの生誕した州としての紹介ではなく、ジョニー・デップ (俳優)、ジョージ・クルーニー(俳優)、モハメド・アリ(ボクサー)をあげたときでした。


  ◆「老人とお嫁さんが幸せな国」

 現在の国籍はカナダとなっているが中国人の成 雅敏(チェン ヤミン)さん。日本の大学を卒業し、現在は日本の企業で仕事している。中国の老人や女性の幸せについて話しました。
 「老人は定年退職後年金をもらっているので、のんびりと過ごし緑の豊かな所や公園に集まっては、太極拳やダンスを楽しんでいます。賑やかなのが好きでよく集まり話している」としました。
 「老人の標準的な1日の生活は、外で朝食→市場へ行く→昼食・昼寝→孫を迎えに行く→夜食の支度→夏ならダンス… 一人っ子政策なので子どもはとても大事にし、双方の親で見たがる」と話しました。
 また「日本の嫁は良く働くが、中国人の嫁は大事にされ家事はあまりしない。中国の男性は料理も洗濯もする。奥さんを大事にし、子どもを大事にする。中国人のお嫁さんは幸せです」と話して、もし日本の女性も「結婚するなら中国人の男性が良いですよ」とアピールしました。

        
  
◆日本のいいところ「武士道精神」 ◆日本への要望「グローバル精神」

 基調スピーチの次は20分間のティータイム交流会。そこここで話しが弾んでいる。ゲスト同士も写真を撮り合ったりして交流を楽しむ微笑ましい姿が見られました。
 最後は全員が輪に座ってのディスカッション。参加者からいろいろ質問が出て話が尽きません。
「日本の良い所はどこですか」の問いに「武士道精神があるところ、でも今は少し崩れているようで残念」。「初めて日本へ着いたとき全部良いと思った」「平和なところ」「昔の神社仏閣が残っているところ」などの答えでした。日本人への要望としては「グローバルな視野を持ってほしい」でした

  参加者の中から「このような、楽しくて真の意味で、異文化交流に相応しい会に皆もっと参加すべきですね」という声が聞かれました。
 真の多文化共生は外国人の存在が市民ともども街の活性化に貢献するもであって欲しいですね。
  本当に楽しく、有意義で国際交流の本流とも言える催しとなりました。
 参加された皆さん、ありがとうございました。
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