礼節がいまも息づく国
    韓国の生活文化を知ろう
    
李賢貞(イヒョンジョン)さんに聞く
主催 : 鎌ケ谷市国際交流協会

 去る11月5日(日)、中央公民館において「韓国の生活・文化を知ろう」と題する催しが行われた。講師は今年のKIFA語学講座のハングルを担当されている李賢貞(イヒョンジョン)さん。李さんは韓国の大学で日本語学科で学び、日本の大学院でも日本語について研究された。来日して7年、いまは千葉に住んで韓国の食文化を通して交流の輪を広げている。
 
  会場には、ここ数年来の韓流ブームを反映してか定員を大幅に超える多くの参加者が集まった。李さんの持参された韓国の子どもたちの衣服や靴、靴下などが陳列され、参加者の興味を引いた。



 かわいい子ども服や靴下、靴など



  韓国の伝統衣装を着用して登場した李さんはまず、この代表的衣装について、韓国の韓という字と服という字で韓服(ハンボク)ということを自らの衣装で紹介。日本では、チマ・ジョゴリで知られているチマとはスカートのこと。ジョゴリは上着のこと。韓服はすっと伸びた直線と柔らかい曲線を調和させたラインと、鮮やかな色彩が、その美しさを一層引き立たせるのだという。

 基本色は白だが季節、身分によって着る作法や素材、色が違う。結婚式や誕生日など特別な日には、お金持ちもそうでない人たちも、貴族が着るような派手な色や装身具で精一杯おしゃれをするという。ジョゴリには色鮮やかな装身用小物があり、なかでも代表的なものはノリゲで形や色でさまざまな意味が込められている。


                 
韓国の伝統衣装 チマ・ジョゴリを着用し説明する李さん


 子どもが1歳の誕生日を迎えると、色鮮やかな民族衣装を着せて盛大にお祝いをする。悪い気を防いで子どもの無病長寿を祈る意味をこめ、色鮮やかなジョゴリを着せる。古くから伝わる五色。青、赤、白、黄、黒が使われる。結婚式と、この誕生日のジョゴリは親からプレゼントされる。

 韓国の国土は70%が山地で、住居地が不足している。そのため高層マンションが人気で、投資にも生活にも市民のステータスになっている。下宿から徐々にグレードアップしていくのが、韓国民の賢い投資の仕方なのだという。ドラマに出てくるような広大な邸宅はそんなに多くはないと仰る。

 若者たちは非常に向学心が強く、男子は2年間の兵役があり、「勝ち組」へのパスポートである一流大学(ソウルにある大学)を目指し猛勉強を家族ぐるみで奮闘する。女性たちは留学志向が高く、フリーターやニートなどやっている者は居ない。韓国はいま猛烈な競争社会になっているという。

 韓国料理の主食はご飯。多くは白米を食べるが、味と栄養のために黒豆や麦・大豆などさまざまな穀物を入れて炊く人も多い。おかゆは栄養価の高い食品とされ種類も多い。
 食事のときや酒席では、目上の人の座る位置は一番奥と決まっている。目上の人より先に食べ始めることはない。お酒も横を向いて手で口を隠して飲まなければならない。

 立ちひざが正式な座り方で、まず目上の人が最初に箸を持つ。食器は手に持たない。テーブルの上の料理を直接、スプーンやハシで口に運ぶのがマナー。日本で鍋をやるときに、小皿なしで鍋から具を直接口に運ぶ感じ。

 儒教の教えがいまも生活全般に息づいている韓国。父母、目上の人、年長者への礼節が食事をはじめ、生活文化の基本的マナーになっていることを知った。同じ儒教の国である日本の現状に比べ、大いに考えさせられた。
 食べるという行為だけをとってみても、違いを知り合うことが身近な国際交流であり、日本に一番近いお隣の国と自分たちの生活の違いを知り、驚きの発見になった。国際理解の始めはサブカルチャーから始まる。
  ブレークタイムには、韓国宮廷以来の伝統のお菓子、小麦粉に蜜蜂と胡麻油を混ぜ油で揚げた油蜜菓、日本の落雁に似た・韓果(ハングア)とトオモロコシのお茶を頂きながら、質問も続出大いに盛り上がった。(T・Y)

                    

*****チマチョゴリを試着体験*****


 KIFA語学講座のハングル受講生たちは、9月の最終講義・パーティで李さんの着付け指導により、チョゴリファッションを体験した。そのヒトコマを下記にご紹介いたします。

             


皆様 見事な お姿でございまする             (編集者)