鎌ケ谷市国際交流協会
「歴史の街・足利を訪ねるバスツアー」

・・・同行レポート・・・
 歴史の街・足利を訪ねる「2006・KIFAバスツアー」が10月1日(日)行われた。総勢98人のツアーは秋の一日、30人を超す外国人参加者とともに、日本最古の総合大学といわれる「足利学校」、足利家菩提寺のばんな寺、織物の町・足利の守護神ともいう華麗な「織姫神社」をめぐり、往時の建造物、遺物に触れ日本の歴史文化を見聞した。
 この日、市役所前広場に「なの花交通」の大型バス
2台が7時前には到着、すでに幾人もの参加者が待っている。KIFA交流部の担当者6人は、受付、名簿確認、名札の交付に大忙し。全員揃ったところで酒井哲郎・KIFA会長のあいさつ。担当責任者からの注意・説明が終了したのが出発5分前。予定時刻7時30分、大型バス2台が市役所前を「発車オーライ」。明け方まで降った雨も上がり青空が開けた。
 いい一日になりそうだ。
 バスは外環経由、東北道へ。KIFAバスツアーの主目的は参加者が親しく交流し、日ごろあまり接触のない外国人参加者と知り合い、フレンドリーな一日を楽しむこと。
◆お国言葉で「オハヨー」のあいさつ・自己紹介
 最初の人からいきなり「ボンジューノ」ポルトガル語だ。ブラジル出身のご主人と日本人親子4人が続いた。
 この日の外国人参加者はスリランカ11人、バングラデッシュ9人、ミャンマー3人、フイリピン、韓国が各2人、台湾、カナダ、アメリカ、ブラジル、インド、ベトナム
など計33人。2台のバスに分乗したのでそれぞれ十数人、48人定員の3分の1が日ごろ聞き慣れないアジアの国の母国語で「オハヨー」。 
 そのたびに何回もみんなでリピート。車内は早くも和気あいあい。バスガイドさんもメモを取って覚えるのに必死の様子。行きはご夫婦やグループ参加者は隣り合った席になっているが、「帰路は席替えをします」ということを予告。これなら何も問題はなさそうだ。
 蓮田サービスエリアで休憩、足利市内「太平記館」休憩所に着いたのが予定通り10時ちょうど。
◆「太平記館」に到着 ここを拠点に足利学校、ばんな寺の見学コースを歩く。ボランティアガイドに導かれ校門から由緒ある松ノ木や門、建造物をめぐり、構内の遺物展示をガイド共に見て歩く。
 その後、近くのばんな寺へ移動。儒学学習でにぎわった足利らしく、途中には「論語」の一節を刻んだ門柱などもある。巨大な門のあるばんな寺は目の前だ。
 七五三参り、赤ちゃんの初参りなど、境内は日本古来の行事で訪れた和服姿の親子連れ、家族連れが多く、着飾った子どもたちの衣装に、外国人参加者はカメラを向けたり、親子と一緒に「ハイ、ポーズ」の飛び入りもあって、寺院の建築だけでなく、日本古来の伝統民俗行事にも生で触れる情景にも出合った。
◆「織姫神社」でランチタイム 
 それぞれに門前の街並みを楽しんで、11時55分バスに集合、昼食休憩地へ。狭い急坂をドライバーさんの巧みなハンドルさばきで上りきると、朱塗りの大きな神殿が高い石垣の上に現れた。足利の地場産業「織物」のシンボルともいえる「織姫神社」だ。皆さんにはお弁当、お茶、ヨーグルトが配られた。神社さんの特別な配慮で許可された、神殿前の広場で楽しいランチタイム。
 ここで、思いもよらないサプライズな情景が展開され始めた。神殿から荘重な雅楽の調べ。石段から社務所まで緋の毛氈が30メートルも敷かれている。「これって、なに、まさか私たちの歓迎用」なんて言っているうちに、神殿前に古式に則った「神前結婚の正統・文金高島田、紋付羽織」姿の花嫁花婿のカップルが現れた。
 緋毛氈の上をしずしず歩むカップルに見とれ、しばしお弁当のハシを止める人たちもいる。始めてみる日本式結婚式に外国人たちはカメラぱちぱち。お願いして一緒に撮ってもらう民族衣装を着た外国人女性たち。インド、ミャンマー、バングラデッシュの民族衣装と日本の伝統的結婚衣装が並んでカメラに収まる。
 日本最古の学府の街で伝統様式の建造物・神社仏閣を見て、民俗行事の七五三、お宮参り、結婚式のナマの現場に遭遇。思わぬ日本発見の足利ツアー・・・。
◆ビール工場で試飲・ラーメン工場でお買物 
日本の方々にも外国人の方にも思い出の情景になったでしょうか。
 バスはここから帰路コース。サントリー利根川ビール工場へ。この頃から空模様が変わり、小粒の雨がフロントガラスを濡らし始める。もう外を歩くところはない。
雨になっても困ることはない。広大な用地に整備されたビール工場の玄関にバスは横付け。
 日曜日であいにく工場は稼動していなかったが、ガイドの案内でビール原料の実物を見て、生産工程は大型ビジョンでビデオ見学。さあ、次は楽しみの試飲だ。
 ビールの美味しい飲み方を教えてもらい、出来立てのピュアな味に「うーん、うまい」。お代わり3杯まで。みな満足顔でバスに集合。帰路のゲームのさきがけに、ここで「お手玉名人」が登場、日本伝統の遊びを披露。3個入り10人分しかなかったが、お子さんを中心に希望者に配布、早速座席で試みる子どもたちも楽しそう。
 次は佐野ラーメン工場へ。ここも日曜で工場はお休み。ラーメンを一口試食。ここが最後の立ち寄り所でお買い物どころ。4時出発を少しはやめ、鎌ケ谷へバスはスタート。
◆帰路の車内はゲームで盛り上がる 
 たて座席列をチームにした「手ぬぐい渡し」。隣席がライバルチーム。負けられない「競争意識」で大騒ぎ。
 続いてビンゴゲーム。リーチになっても、なかなかビンゴが来ない。数字が表示されるたびに、ため息と歓声が車内に響く。早いもの順に賞品が配られる。我慢できなくなった子どもさんや外国人の方は、出て欲しい数字をコールしている。もう商品なんてどうでもいい、早く
ビンゴを完成したい、とうとう最後までビンゴにならなかった4人を残して賞品がなくなってしまった。
 4人にはちょっとした罰ゲームをしてもらってゲームタイム終了。車内はゲームの余韻で熱気ムンムン。
◆PM18時:市役所に無事到着
 バスは外環から松戸市内へ。鎌ケ谷市役所はまもなくだ。予定より30分早く6時すぎ市役所広場に到着。
 みんな「お疲れさーん。「さようなら!」で雨の中、家路についた。
 今回のツアーには船橋、松戸市などからも応募があり、総数120人近くになった。市内在住、外国人を原則に、申し込み順に参加していただいた。今回は外国人の方々の参加が非常に多かった。これは、KIFA研修部の日本語ボランティアの皆さんのご尽力によるもので、担当者一同感謝申し上げます。今後のイベント交流の方向性の試金石にもなったのではないでしょうか。
 参加された皆さん楽しく、満足されたものと信じて、担当者一同、感謝しています。