カイル ウィリアム マレンさん
(Kyle William Mullen)

 オランダのウへレンで生まれてアメリカ育ち

私は鎌ケ谷市の小学校英語専任講師です。
 私はオランダ人でありイギリス人です。
 生まれた町は、オランダのヘルダーラント州(Gelderland)の北部に位置し街路樹や公園が多い田園都市として、広く知られているアペルドールン (Apeldoorn)の隣の、ウへレン(Ugchelen)という町で、
イギリス人の両親のもとに生まれました。
 大学1年のとき、両親の転職に伴いアメリカに渡るまでの19年間を、妹と一緒にウへレンで暮らしました。



◎趣味は走ることです 
 子どもたちと校庭を走ったり、ジムで走ったりしています。生まれた家の近くの国立公園にはクレラー・ミュラー美術館という「ゴッホの森の美術館」がありました。オランダ生まれで世界に有名なゴッホの美術館ですが、交通の便が悪いせいか訪れる観光客は少ないです。子どもの頃よく森で遊びました。

◎スーパーファミコンに夢中になる
  オランダの国土は、日本の九州ほどの広さで、人口は約1600万人です。ウへレンは首都アムステルダムから86キロメートル離れた人口7100人の小さな村です。
 小学校は4歳から12歳までの8年間で、学校は家から5分の所にあり、全児童数は200人くらいでした。小学校でも点数が悪いと留年しなければなりません。私は幸いにも順調に卒業できました。その後6年間のセカンダリースクールに行きました。これは大学進学者のためのコースです。他に5年間と3年間のコースがあります。

◎アメリカの大学から日本語留学
 日本との出会いは12歳のときにもらった、英語版スーパーファミコンでした。学校ではドラゴンボールやポケモンを見ないと話が合わなかったのです。しかし、16歳で接した日本語版のアニメでは、日本語が分からない。日本人の考え方も理解できなかったので、アメリカの大学へ編入したとき、言語、文化の選択で日本語を選択しました。
 よく言われている曖昧な日本人の考え方は、オランダ人にも近いものがあると思いました。オランダ人は、曖昧と言うよりはFlexible(柔軟、融通が利く)という表現の方が相応しいと思います。
 大学3年のとき専修大学へ7週間の日本語留学、日本国内旅行に2週間ほど日本滞在をしました。アニメでは理解できなかった日本語について、多くのことを学ぶことができました。

◎国民はみな、自転車が好きです
 オランダでは、自転車がとても大切です。車道、歩道の他に自転車専用道路もあります。子どもの頃は自転車の遊びをよくしました。週5日、毎日自転車で20キロメ−トルから36キロメートル走りました。週に4日間走るとメダルがもらえました。役所は景色を楽しみながら自転車で走れるように、いろいろなお勧めルートを作りました。オランダは地形的には道路が海より低いため、バンク(土手)が多くあります。バンク造りの優れた技術は日本のバンク造りにも活かされています。

◎おおらかで柔軟な国民性
 オランダでは牛や羊の飼育も盛んです。日本でもよく知られているゴーダチーズはオランダのゴーダ地方で作られるチーズです。オランダ人は毎日、牛乳やチーズ、ヨーグルトを食べます。ランチはほとんどの子どもは学校ではなく家で食べて、必ず牛乳を飲みます
 オランダ人はあまり勤勉ではないような気がしますが、家族の生活をとても大切にします。どこの家でも夕方の6時ころには、家族全員が揃い夕食を摂らなければなりません。

◎Gezelligという言葉が好きです
 オランダ人がよく使うGezelligという言葉が好きです。「皆で楽しんで気持ちを温かく、安らかに過ごそう」というような意味です。オランダ人の国民性はおおらかな気質と柔軟な考え方だと思います。
 江戸時代、日本は鎖国していましたが、オランダは欧州で唯一、日本と外交関係を維持したことでもわかります。宗教にも固執しないのです。
 今でも、いろいろ規制するより、合法化して危険回避策を徹底した方が良策だとする考え方なのです。ビールは16歳から飲めるので飲んでいましたが、アメリカでは21歳にならないと飲めないので、ビールが飲めず物足りない感じでした。オランダでは大麻や安楽死も規制されたなかでの合法、、同性同士の結婚も合法にするなど独特の解釈を持っています。

◎鎌ケ谷を楽しんでいます
 日本語の中に、オランダ語から来ている言葉がたくさんあります。蘭学、オランダ語によって西洋の医学のみならず、さまざまな学術がもたらされたことに由来します。ランドセル、ゴム、ビール、ポンズはオランダ語、半ドンのドンもオランダ語のドンタク(休み)からです。日本とオランダには深い絆があるように思います。
 日本で教員になったのは、偶然のきっかけからですが、今は日本の生活を楽しんでいます。鎌ケ谷の生活も、オランダ流に何でもポジティヴに考えています。





ウへレンの生まれた家です


12歳まで通った小学校です


クレラー・ミュラー美術館です


自転車は国民的人気です


オランダの象徴の花・チューリップ