新しい世界を知った感動のレポート!
2008年度・KIFA青少年ワカタネロングステイ派遣報告会・開催!
 
 2008度・KIFA青少年ワカタネロングステイ派遣報告会が8月24日(日)まなびぃプラザで開かれた。

 清水聖士市長、渋谷定重副市長、川西八郎教育長、教育委員の皆川征夫さん、スカウト連絡協の平田真貴子さん、鎌ケ谷高校の橋本洋子先生、市企画政策室長の山口清さんら来賓をはじめ、父兄、酒井哲郎会長、実行委員などKIFAの関係者多数が出席して4人の報告を感動を持って聞き入った。
 
  約1カ月、鎌ケ谷市の姉妹都市・ニュージーランドのワカタネに滞在、ホストファミリーの家族と暮らし、地元のトライデント高校に通い、英語学習と異文化体験をして帰国した4人の学生(大学1年・1人、高校2年・3人)が、日本では思いもよらない学校の授業と、ホストファミリーとの暮らしぶりに感動した好奇心に満ちたレポートを報告してくれた。

 4人のレポートを紹介します。多少の字句の修正と、重複する箇所など一部割愛しましたが、ほぼ原文どおり掲載します。

                 『参加者のレポート紹介』
 
井上愛美さん 『感 謝』 山田ひかるさん 『ワカタネと街と人々』
逆井朋子さん 『一日の生活・学校とファミリー』 竹内友理さん  『ニュージーランド研修』


井上愛美さん  『感 謝』----------------------------------------------
 私は前に一度ニュージーランドに行ったことがあります。それは勉強が目的ではなく、ラグビーが目的だったので、英語など身に付かないで帰ってきました。
 もう一度行きたいと思っていたことが、実現できて感謝しています。

 約一ヵ月の留学は長いと思っていたが、行ってみたら、あっという間でした。最初にホストファミリーに会ったときは、すごーく緊張しました。ニュージーランドに着いたときは、一緒に行った友だちが側にいてくれましたが、各家庭に散らばり1人になったときは、とても不安でした。ジュリアがすごく優しくていい子で助かりました。ご飯がすごく美味しくて、もって行ったみそ汁やふりかけは、みなあげてしまうほどでした。
 ジュリアの家では、食事のときはテレビのない部屋で家族そろって食事をします。なので、そこは会話の場になります。最初のうちは「how Long」も聞き取れないほどでしたが、1週間過ぎると耳も慣れてきて、だいたいの応答は出来るようになりました。2週間目になったとき、父の職業を聞かれ「保険会社」という単語が分からなくて、いつもなら辞書を引くのですが、食事中で席をはずすのは悪いと思い、知っている単語を組み合わせて文を作り、何とか説明しました。何とか話す方も上達しているんだなと実感しました。
◎授業
 ただ教科書を読むような勉強はしないで、友だちが書いてくれた英単語のカードをおでこに貼り、英語で質問して、カードの単語を当てる。レストランでの注文やオカネの払い方など、ゲームのようにさまざまに工夫された授業を受けました。
 特に楽しかったのは、「スケベンチャーハント」というものでした。英語で書かれた問題を解き、その答えを写真に撮って来るという、スタンプラリーのような授業をワカタネタウンでやったことでした。回答を早くクリアーするために、道を歩いている人に「Excuse me」と言って、質問しなければなりません。それがとても会話のレッスンに役立つことを知りました。私たちのグループが勝ち大きなチョコレートをいただきました。
◎放課後
 一度ジェームズの友だちがプールとバーべキューを企画してくれて、一緒に遊びに行き、とても楽しかった。15歳で運転免許が取れるので、行動半径が広く、うらやましいです。
 私たちは英語で書いた日記を、毎日発表するために書いていました。私は日本語でも日記を書いていていました。いま、撮った写真と照らし合わせてみて、こんなことをやったんだなと楽しんでいます。本当に良い宝物になっています。


逆井朋子さん  『一日の生活・学校とファミリー』 -----------------------------------
 6時30分起床:毎朝ジェームズの車で学校へ。
 授業は1週目は必ず3時限目が英語。2週目からジェームズの授業を一緒に受けたり、マオリの授業にも出たりした。
 学校生活で日本とニュージーランドとの違いは、単位制なのですべての授業が少人数でした。生徒が進んで質問したり、スクリーンを使った授業が多く、退屈する間もなかった。一番驚いたのは、テスト中にしゃべっても、先生が注意しないこと。何か面白いことを言ったりするとみんな一緒に笑って、とても自由な授業がうらやましかった。
◎一日の生活…放課後
 火曜日と木曜日はジェームズのホッケーのトレーニングがあったので、一緒に練習に行った。他の日はメインストリートに買い物に行ったり、ホストファザーと一緒に夕食の買い物に行ったり、トライデント高校で友だちになった子たちと、ホットスプリングや買い物に行きました。夕食は日本食を作ったり毎日楽しかった。
◎夕食 
 最初の2週間はホストマザーの具合が悪くて、ホストファザーが料理をしていました。私は毎日料理を作るか皿を洗う手伝いをしていました。2,3週目は、すし、お好み焼き、チーズケーキ、天ぷら、肉じゃがを作りました。 本当に美味しいと感じてくれたかは分かりませんが、作ったものはすべて食べてくれたので嬉しかったです。家庭にもよると思いますが、毎週必ず一日はフイッシュアンドチップス、ピザを食べていました。2日に1回は肉料理が必ず出ました。ほぼ毎日デザートにアイスクリームが出たり、食べる量がとても多かったです。どれもみな美味しかったので、日本食が恋しくなることがなく、ほとんど食べることが出来た。ただ野菜が少なかったり、飲み物が炭酸飲料しかなかったり、日本での食生活とはとても違っていて、ビックリしました。
◎生活様式
 洗濯は週に1,2回だけで、朝ごはんも自分の食べたいものを、食べたい分だけ食べればいいという感じで、家の中で一番早く起きていた私は、1人で朝食をとることが多かった。毎朝、トーストにジャム、バナナ、ハムなどをつけて食べていました。
 昼ごはんは1週目はお母さんが作ってくれていましたが、2週目からは自分でつくったり、売店で買ったりしていました。お母さんが作ってくれたお昼はサンドイッチ2個と、お菓子が3個入っていて、最初のころは全部食べられませんでした。自分で作るときは、サンドイッチ2個とフルーツを持っていくことが多かった。
 私は朝シャワーを浴びていましたが、ジェームズやトーマスは1日2回入ったり、自由にしているようでしたが、浴槽を使っている様子はなく、物置状態になっていました。私のステイした家は2階建てになっていたので、お風呂とトイレが2箇所あるのだと思いました。朝ゆっくり起きてシャワーを浴びても間に合うのだと思いました。
 夜は夕食が終ると、それぞれしたいことをしていて、パソコンも自由に使ったり、自由にTVを見たりと、毎日ゆっくり過ごしていました。私は英語がしゃべれるようになりたかったので、毎日ジェームズと英語で話したり、日記を直してもらったりしていました。
◎ホストファミリー
 私のステイしたアーメンティ家は4人家族で、本当にいい人たちでした。本当の家族のように接してくれたので、特別なことはあまりなかたけれど、とても居心地が良かったです。お父さんは一緒に散歩に行ったり、夕食を作ったり、ビリヤードをしました。
 お母さんは、何か手伝おうとすると、座っていていいよと気を遣ってくれたり、少し元気がないと声を掛けてくれて、とてもやさしい人たちでした。
 ジェームズは本当に優しくて、学校でも、家でも疲れている私の話を聞いてくれて、毎日楽しく過ごせました。トーマスは、一緒にTVゲームをしようと誘ってくれたりして、面白かったです。毎日楽しくて、本当にホストファミリーがアーメンティ家でよかったと思います。
◎友だち
 初日の授業で1つ年上の学年の人たちと仲良くなりました。その人たちとは休み時間や、ホットスプリングに遊びに行ったり、すごく楽しく過ごしました。休み時間には話しかけてくれる子や、あいさつをしてくれる人たちもいて、とてもいい人たちでした。


山田ひかるさん  『ワカタネと街と人々』 -----------------------------------
◎ワカタネと街の人々
 街の様子はメインストリートを中心に店が並んでいて、小さなお店がたくさんありました。お店に入るとて店員さんとお客さんは、ほとんど顔見知りで、必ず会話を交わす。またスーパーなど人がたくさんいる場合は必ず、とても仲のよい人と会う、握手をしたり抱き合ったり、楽しく会話を交わしている光景が、毎日のように見られました。日本ではまず見られない光景だと、驚いたことを覚えています。
 私たちが「スケベンジャーハンド」をした際、道行く人たちにたくさん質問をしました。誰一人として冷たく接することなく、話しかけたすべての人たちが、とても優しく親切に教えてくれました。
 郵便局でも、1キロの荷物を日本に送るには、いくらか掛かりますかと尋ねると、レシートまで出して、分かりやすく説明してくれました。
 本当に市長さんをはじめ、ワカタネはいい人々であふれていました。また近所付き合いもとてもよく、合えば必ず元気で笑顔であいさつをする。
 日本に必要なことがワカタネには、あると思いました。コミュニケーションをとても大事にすることで、素晴らしい人柄が生まれているんだなと思いました。そしてなんといっても、いままで見たことがないくらい自然が素晴らしく美しかった。
◎ホストファミリー
 ジェームズをはじめ、ホストファミリーの人たちは、私たちにとても親切にしてくれました。お父さんのGiovaniはとてもユーモアのあふれる人で、毎日のようにジョークを連発して、私たちを笑わせて家の中を明るくしてくれました。
 買い物に行ったり、犬の散歩に行ったり、サッカーに行くときも必ず声を掛けてくれて、いつも一緒に連れて行ってくれました。
 ニュージーランドに着いてたくさんのことを教えてくれたり、私が英語を間違えたり、聞き取れなかったりして、「sorry」と言うと、「sorry」は使わない、と笑顔で言ったくれました。
 夜ご飯を一緒に作ったり、ビリヤードをしたりした。音楽が好きで私がピアノを弾くと、本当に感動してくれて「wonderfulwonderful」と何度でも言ってくれて私は本当に嬉しかった。Giovaniとは一緒に過ごした時間がとても長く、本当に感謝しています。
 お母さんのRondaははじめ風邪を引いていて、寝込んでいました。でも私たちを見ると明るく声を掛けてきてくれました。私たちを本当の娘のように接してくれました。風邪が良くなるとニュージーランドの有名な食材を使って、美味しい料理を作ってくれました。
 ジェームズの弟のトーマスは、とても明るく、いつも元気で、毎日のように友だちが家に来て、一緒に遊んでいました。とても好奇心が強く私がお寿司を作っていると「NorimakiNorimaki」と言って一緒に作ってくれました。
 ワカタネでは、家族が一緒に過ごす時間を大切にしていることを学びました。日本では仕事や部活でなかなか家族団らんの時間を作るのが難しくなっているけれど、家族が一緒に過ごす時間を大切にすることが出来たらいいなと思いました。
 ジェームズは私の英語が上達するように、日本語を話さないようにしていました。だからジェームズが日本にきたときは、彼が私にしてくれたように、私が日本語や日本について、たくさん教えてあげたいと思っている。
◎将来について考えたこと
 日本を離れてみて、日本てこんなに素晴らしい国なんだと思うようになりました。外国とも関わりたいけれど、日本も大事にしたいと思い、「日本が好きって言ってくれる」人たちのサポートが出来たらいいなと思う。日本に観光に来てくれた人外国人たちが、困ったときに立ち寄るインフォメーションセンターのようなところで働きたい。そしてそのための英語をマスターしたい。


竹内友理さん   『ニュージーランド研修』 -----------------------------------
◎学校生活
 ニュージーランドでは、15歳から車の免許が取れるため、トライデント高校では、ほとんどの生徒が親の車か、自らが運転して通学します。もちろん、スクールバスで通学する生徒も多くいますが、日本のような電車通学というのは全くありません。
 基本的に学校での授業は1時限が60分授業、午前2時間授業のあとに休憩が入り、その時に生徒は軽くランチをしたり、お菓子を食べたりします。そのあとに2時間の授業があり、昼食の時間になります。昼食は、家からサンドイッチやスナック類を持ってきたり、カフェテリアでパイや菓子パンを買う生徒もいます。
 私が前回来たとき(確か中学時代)授業中に、お菓子を食べる生徒の姿が多く見受けられたのに比べ、今回は授業によっては食べても良いというクラスもあるようでしたが、ほとんどの生徒が何も食べることもなく、集中して授業を受けていました。
 日本の高校では授業中の居眠りや私語はごく普通で、そのうち注意する先生も減ってくるという現状が多くあると思います。それに比べ、トライデント高校では、私語や居眠りをしている生徒は私の見た限り全くいなかった。質問したいことがあれば、その場で手を上げて質問するなど、授業に対する意欲が感じられました。
 放課後は、これも日本と違い、学校に長く残る生徒は多くありません。親の迎えに来る車やスクールバスで速やかに帰宅し、アルバイトや宿題に専念しているようです。聞いた話によると、約半数の生徒がアルバイトをしているということでした。学校に放課後に残るという生徒は、対外がクラブ活動やグラウンドでスポーツをしていました。スポーツはラグビーだけでなく、ホッケー、バレーボール、サッカーなどが盛んなようでした。
 ◎気候・交通事情
 私たちがニュージーランドに着いてからというもの、ずっと悪天候が続いていました。ホストファミリーには「キミたちと一緒にストームがきたよ」などと、冗談を言われたくらいです。最初の1週間は晴れ間すら見ることが難しく、暖かいといわれて洋服をかなり減らしていった私は、さっそく風邪を引きました。私はふだんあまり風邪を引かないので、常備薬は少ししかもっていきませんでした。ホストファミリーが過剰なくらいに心配してくれるため、自分の健康状態を言えなくなり、最初の1週間、私は想像以上に厳しい日常を過ごしました。
 今年のニュージーランドは、8月前半になっても、雨が降らない日は、ほとんどありませんでしたが、帰る頃ようやく晴れ間を見ることが出来るようになりました。また気がついたことは、晴天の日は、雨や曇りの日よりも気温がとても、低く感じられるということです。KIFAのスタッフの方々がおっしゃられていたとおり、1日の気候、気温の変化が激しく、また前日はものすごい晴天だったにも関わらず、翌日は嵐が来たように雨が激しくふったりしました。
 交通事情については、ほとんどの車が日本製です。また右側通行なので車に乗っていっても違和感がありませんでした。ただワカタネには信号がありません。お互いに譲り合うことが必要です。ホストマザーは、ワカタネは小さな都市だから、信号の必要がないといっていましたが、日本では考えられないことでしょう。
◎感想
 私たちは毎日、特別に英語の授業を受けることが出来ました。テキストは少し簡単すぎるかもしれません。しかし、この英語の授業では、料理の体験やゲーム感覚で頭を鍛えるような、さまざまな工夫がされていたため、大変有意義なものでした。
 そのあとにホストシスターの授業に3時間参加します。たとえ英語が難しくて理解できない授業であっても、日本とは違った授業体系を学ぶことが出来たりすることは、私にとってとても意味のあるものでした。
 そのなかでも、やはり楽しかったのは日本語クラスであり、日本語を文法で考えると、今まで直面したこともないような問題に悩まされたり、母国語であるのに、生徒の質問に答えられなかったりしました。日本語クラスの存在はとても大きなもので、このクラスがなければ、友だち作りも難しいものだったのではないかと思います。
 出発する前まで、帰国後は「英語をもっと勉強したい」とおもうだろうな、そう思うだろうと思っていたが、ニュージーランドでしばらく生活をしてみて、英語はもちろんのこと、しかしそれよりも日本語という言語に興味を抱かせている自分に驚きました。
 これは、ただニュージーランドに観光で訪れたりしたのでは、絶対に抱けなかったことだと思っています。ポール先生の日本語のクラスを受けたり、日本語クラスの生徒からさまざまな質問を受け、初めて日本語という言語を、客観的に考えることが出来ました。それと同時に、日本語だけに限らず、さまざまな日本の文化に気づくことができ、もっと日本について勉強したいという気持ちも高まりました。私は、ニュージーランドの文化を知ることが出来たからこそ、日本の文化に気づくことができたのだと、感じています。
 私が1ヵ月間、ニュージーランドという国にステイして、強く印象づけられたことは、愛国心の強さと、マオリ民族に対する誇りです。日本にも民族はいます、が、それを誇りに思っている日本人はどれほどいるでしょうか。私は大学で言語文化学科に所属しているので、そういった日本の文化や民族について、多少の研究を進めていますが、政府や一般市民の関心はあまりないように思われます。自国の民族を誇りに思い、その堂々たる姿を見た私には「かっこいい」の一言しかありませんでした。
 この1ヵ月を通して私は心身ともに一回り大きくなることが出来たと感じています。もちろん、いろいろなことに対する価値観も変わりましたし、世界観が広がりました。この1ヵ月の研修は、自分の意欲だけでは叶わなかったことが実現できたことに、KIFAをはじめとするスタッフの方々、ワカタネの受け入れてくださった皆さまの協力、そして親の理解と協力があって出来たことだと思っています。すべての方々に感謝したいと思っています。
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